キーボードの洗い方

近年、私たちのPCゲーム環境は変化してきました。特に最近はゲームをプレイしながら、ジュースやお酒を飲んだり、ご飯やお菓子を食べることが当たり前になっています。これは同時にキーボードなどの周辺機器を汚す機会が増えているのです。もちろん食べ物や飲み物を近くに置いていなくても、ソファやベッドから主に発生するホコリは、以前と変わらずキーボードを汚す原因です。

汚れや食べ物のカスなどがキーボードに付着すると、不衛生なだけでなく故障の原因となります。まったくキーが反応しなくなれば故障が分かりやすいのですが、キーの反応速度が遅くなったり、接触が悪くなったりと一見分かりにくい故障を起こす場合があります。キーボードの汚れが気づかないうちにゲームの勝敗に大きく影響するのです。100円のポテチやカップ麺のせいで真剣にやっているゲームで負けてしまったり、数千円のキーボードを買い替えることはしたくありませんよね。この記事を見ているあなたはキーボードの寿命を延ばすチャンスです。これから解説するやり方で、きれいで新品同様の反応性をもつキーボードに復活させていきましょう。きれいにすることで心のメンテナンスにもつながりますよ。

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準備:キーボードをPCから取り外す


まずPCが誤動作をしないように、PC本体につながっているケーブルを抜きましょう。ワイヤレスキーボードの場合はワイヤレスをOFFにして、可能であれば電池やバッテリーを外しておきましょう。さらにキーが独立しているメカニカルキーボードの場合はすべてのキーキャップを取り外します。


方法1:逆さまにして揺する

一番最初にやる簡単な方法として、キーボードを上下逆さまにして、裏側から軽くたたきながら中に詰まったホコリや食べかすを振るい落しましょう
ポイントはこれを様々な角度で行うことです。斜めにしたり、時には通常の向きで振ってみたりしながらできるだけ時間をかけて行います。
もしかしたらずっと昔に食べたパンくずなどが出てくるかもしれませんね。
この方法で小さいゴミや乾燥した食べかすなどの多くは取り除くことができるでしょう。

※強くたたきすぎたり振りすぎると故障しますのでご注意ください。


方法2:ブラシを使う

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キーの隙間に入り込んだゴミは取り除くことが非常に厄介ですが、専用に設計されたブラシを使えばある程度取り除くことができます。Amazonなどで1000円ほど出せば買えますし、繰り返し使用できるものばかりですので、この機会に購入してみてもいいでしょうか。このようなメンテナンス用のブラシは毛先が細く、隙間に入りやすい硬さに設計されています。また静電気を使ってほこりをキャッチするものも多いため、見た目ではわからない奥に埋もれたホコリも一掃することができます。

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専用のブラシにお金を使いたくない場合は、家庭用の歯ブラシや哺乳瓶のブラシなど、日用品を代用して掃除することもできます。特にこびりついた汚れは硬い歯ブラシのほうが取れる場合があります。特別なツールは必要ありません。キーの間のスペースに毛先が入りそうであれば、一度身の回りにあるブラシを使ってみてはいかがでしょうか。


①方法3:キーボードを吹き飛ばす

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キーボード自体を吹き飛ばすのは冗談です。この方法はエアダスターを使用します。

PCユーザーにとって、エアーダスター(エアー缶)はメンテナンスで非常に役に立つ道具です。キーボードのみならず、PC本体内のホコリ取りやヘッドセットに溜まったホコリ取りに使用できます。


特にキーボードの場合、手間をかけずにホコリやゴミを吹き飛ばすことができます。やることは単純で、キーボードの隙間に向かってエアーを送り込むだけです。可能であれば、キー(キャップ)をすべて取り外してから行うと、より効果的です。

注意しなければいけないのは、飛ばしたホコリやゴミの処理です。時には空気中に舞い上がって別のものに付いてしまうことがあります。できるだけ周りに何もない環境で行いすぐに回収するか、外で行うようにしましょう。また、噴射口はストロー状のノズルなど、できるだけ細いものを使用しましょう。

エアーを吹き付けた後は①の手順同様、キーボードを逆さまにして揺すってみましょう。ゴミやホコリが外に飛ばずに、キーボード内の別の場所に押し込まれてしまった可能性があります。エアーダスターを使う場合は定期的にそれらを取り除くように意識しておきましょう。


方法4:クリーニングジェルを使用する

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キーボードを掃除するための効果的な方法の1つとしてクリーニングジェルを使用することが挙げられます。これは粘着クリーナーなどの名前で販売されており、スライム上でややねばねばしたものです。

このスライム状の接着剤をキーボードのキーの隙間に入れていき、ゴミの小片やホコリを吸着させた後、ジェル全体を持ち上げて掃除していきます。このジェルは汚れてグレーっぽくなってきたり、粘着力がなくなってくるまで再利用することができます。

このような商品を使用してキーボードを掃除する際には2つの注意点があります。1つは、クリーニングジェルの種類によっては、使用した後に油分が付着して、ヌルヌル感が残る場合があります。その場合ジェルを使用した後で、再度綿棒などを使って油分を取り除く作業が必要になります。もう1つは、ジェル自体が汚れてしまうので、場合によっては1回の掃除でジェル1つでは足りなくなる可能性があることです。その都度買いなおすのが面倒な方は、複数個買っておくか、この方法をあきらめましょう。

方法5:キーを水洗いする

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この方法は、キーに付いた頑固な汚れや油分をしっかり取り除くことができます。しかし、メカニカルキーボードのように、すべてのキーと回路(基盤)を分離できるキーボードでしか行うことができません。

まずキーを取り外す前にキーの配置をカメラで撮っておくことをおすすめします。最後に取り付ける際にキーの位置が分からず、迷子になることが時々あります。(ネットでも検索しても大抵分かります)

キーを取り外して、洗面器やバケツなどに入れます。それらが浸るように水を加え、食器用洗剤を少々加えて軽く混ぜます。十分に浸した後、小さなブラシやタオル、スポンジなどでキーキャップをこすり洗いしていきます。それだけで驚くほどキーがきれいになり、今までどれほど汚れていたか実感できるはずです。洗い終わったら水ですすぎ、乾いたタオルで拭きとります。キーは風通りのいい場所で完全に風乾させましょう。水滴が残っていると、キーボードの基盤に水が落ちてショートする可能性がありますので、十分すぎるほど乾燥させてください。

もし可能であれば、キーボードの土台も基盤から外して同じように洗いましょう。小さなドライバーが必要ですし、ものによっては接着剤で張り付いていてできない場合もあります。しかしこれができると本当に新品同様のきれいなキーボードが復活し、良い気持ちになります。

出典:https://www.pcmag.com/how-to/disinfect-clean-computer-keyboard