ゲームが単なる「遊び」だった時代は終わり、今ではゲーム配信者や大会で賞金を狙うプロゲーマーなど、ゲームをすることは1つの職業にまでなっています。そしてその市場は現在も伸び続けており、この記事を見ているあなたも少なからずそのゲーム業界の発展に貢献している1人のゲーマーであることでしょう。
ゲーミングデスクを選ぶことは、ゲーミングPC選びと同じくらい重要です。一般的なPCデスクに比べて機能性やデザイン性などに優れており、デスクの種類によって一瞬の判断が命取りになるゲームの勝敗を左右することもあります。
しかし、現在市場には非常に様々なゲーミングデスクが流通しています。ここでは最適なゲーミングデスクを選ぶためのポイントをいくつか解説していきます。

ゲーミングデスクとは?
ゲーミングデスクは、その名の通りゲームのプレイに特化して設計されたデスクです。どのゲーミングデスクも、ゲーマーが高いモチベーションで快適にプレイできるように考えて設計されています。
多くのゲーミングデスクは何かに特化したものが多いため、一概に特徴を挙げることはできませんが、ヘッドセットを掛けるホルダーが付属していたり、マウスパッドなしでもマウスをスムーズに動かせる表面素材や加工を施してあったりします。また、体を少しでも近づけることが出来るようにデスク天板の手前がカーブしている、人間工学に基づいたデザインだったりします。これらの機能は、例えば普通の事務仕事などでは必要のない機能なので、一般的なPCデスクには備わっていません。
ゲーミングデスク選びの4つのポイント
ではここから実際にゲーミングデスクを購入するにあたって抑えておくべきポイントを紹介していきます。
①サイズ
まずはゲーミング環境を作る空間のデスクスペースを測っておきましょう。それによってかなりゲーミングデスクが絞られます。PC本体などデスク以外の置き場を忘れないようにしてください。
①-1.幅
デスク幅は誰もが気にするポイントですね。
多くのデスクは20cm単位でサイズが設計されています。そのため例えば150cmのデスクスペースがあるなら140cm幅のデスクを選ぶことになるでしょう。
よくある28インチ以下のモニター1台でゲームをするのであれば幅100cm程度のサイズをおすすめします。もちろん大きいに越したことはありませんんが、大抵の場合は幅80~100cmで十分快適にプレイできます。デスクサイドに小型のスピーカーなどを置く事もできますよ。
デュアルディスプレイ(2台のモニター)を考えている場合は、モニターサイズにもよりますが、幅140cm以上のデスクをおすすめします。それより小さいデスクだとかなりディスプレイが窮屈になってしまいます。当然スピーカーなどを置けません。出来る限り余裕のあるサイズ幅を選ぶようにしましょう。
①-2.奥行き
意外と見落としがちなのが「奥行き」です。
リビングデスクのようなPCデスクには非常にスリムなものもありますが、ゲームをするためにPCモニターとキーボードを置くためにはそれなりの奥行きが必要になります。
スペースに余裕があれば最低でも60cm、できれば70cm以上の奥行きのデスクを選ぶようにしましょう。モニターと目の距離を離したい人は、より奥行きのある大きなデスクが良いでしょう。
スペースに余裕がなく、奥行き40cm程度しかデスクを置けない場合はモニターを壁付けするなどの工夫が必要です。
①-3.足元スペース
特に身長が高い方などは足元のスペースにもこだわりましょう。
デスクによっては天板の耐荷重を強化するためにゴツい脚を使っていたり、天板下にキーボードなどの収納スペースがあったりします。また、補強フレームが足のジャマになるデスクも一部存在します。そのようなデスクでは、ゲーム中の足元のスペースが窮屈に感じ、気になってゲームに集中できなくなってしまいます。広くて困ることは殆どないので、購入前に一度デスクの足元にも目を向けるようにしてください。
また足元のスペースが広いと、オットマン(足置き)を置いたり、椅子を奥まで収納できたりもするのでなにかと便利ですよ。
②価格

誰もがゲーミング環境を作るための予算を設定していると思います。
実際市場には、1万円以下のゲーミングデスクもあれば、機能性やデザインにこだわった10万円ぐらいのゲーミングデスクもあります。
アメリカの統計によるとゲーマーの平均プレイ時間は1週間で約7時間、1年で約370時間とのことです。もちろんそれより多い方も少ない方もいるでしょうが、それほどの時間でデスクを使うのであれば、出来るだけ価格にこだわらずに自分に合った快適なデスクを選んだほうが良いかと思います。
③デザイン
デザイン選びはゲームのモチベーションを高めるために重要です。ゲーミング空間をスタイリッシュにしたり、かわいく彩ったりしたい方は特に重要視するべきポイントでしょう。
③-1.形
ゲーミングデスクの天板には長方形型・L字型・U字型の3種類あります。スタンダードで種類が非常に豊富なのは長方形型ですが、部屋のコーナーを使ってゲームがしたい場合はL字型、部屋の中央においておしゃれに彩りたい場合は湾曲したU字型などを選んだほうが良いでしょう。
また脚や補強フレームなども、様々なデザインがあります。重厚感のあるものや、よりスタイリッシュで直線的なデザインなど様々なデスクがあります。天板だけでなく足元まで目を向けてデザインを選ぶようにしましょう。
③-2.カラーリング
多くのゲーミングデスクは「黒」をベースにしたカラーリングですが、近年女性向けの「ピンク」やおしゃれな「白」など、様々なカラーリングのデスクが発売されています。チェアなど、デスク以外のカラーリングを考えながら、お部屋の統一感を考えることで、モチベーションの上がるデスクの色が見つかりますよ。
③-3.その他
より空間を彩るために、一部のゲーミングデスクには様々な装飾が施されています。特に天板周辺にLEDが付いたゲーミングデスクは近年よく見かけます。部屋を暗くして、よりゲーミング空間をスタイリッシュにしたい場合は、このようなバックライト付きのデスクを選択しましょう。
④機能性
ゲーミングデスクには長時間快適にプレイするための様々な機能が備わっています。あると便利なものや、必要なものなどを自分なりに決めながらゲーミングデスクを選んでいきましょう。
ここではよくあるゲーミングデスクの機能についていくつか紹介します。もちろんすべてを網羅したデスクはありません。この中からどんな機能が欲しいのかを決める参考になれば幸いです。
④-1.天板素材や表面加工
- マウスパッドなしでも快適にマウスを動かせる
- 逆にマウスパッドやキーボードが滑りにくい
- 食べ物や飲み物をこぼしても、汚れにくく掃除がしやすい
- 傷が付きにくい
④-2.配線のつなぎやすさ
- 天板にコード穴を付けている
- タップ収納がある
④-3.調整機能
- 高さ調整がある
- ガタツキ防止の各脚の調整機能(アジャスター)が付属している
- 天板伸縮機能がある
④-4.アクセシビリティ
- ヘッドホンホルダーがある
- ドリンクホルダー(カップホルダー)がある
- モニタースタンドがある
- キーボードスペースに角度が付いている
- キーボードやマウスを収納するスペースが有る
- PC本体置き場がある
④-5.その他
- キャスターが付いている
- 折りたたみできる