【片手キーボードを買うべき人は?】ゲームでのメリットや選び方などを詳しく解説

近年PCやスマホゲーマーが増えてきたため、片手キーボードの需要も増えてきています。

しかし、その名前を聞いたことがあっても、使ったり見たりしことがないユーザーが大半です。実際片手キーボードはゲームをするための必須アイテムではありません。しかし、使用することでプレイの質を高めたり、高いコストパフォーマンスでゲーミング環境をセットアップするなど、確かなメリットがあります。

今回は片手キーボードについてそのメリットや選び方などを解説していきます。

 

片手キーボードとは

「片手ゲーミングキーボード」は、「左手デバイス」とも呼ばれるPCやスマホの周辺機器の1つです。その名の通り、キーボードの片手(左手)で使う部分だけを切り取ったもので、大きさはフルサイズキーボードのほぼ半分です。

主にPCゲームでは右手にマウス、左手にキーボードを操作します。そして左手で操作するキーはキーボードの左側だけを使うことが多いため、このような形として誕生しました。

片手キーボードのメリット

PCを操作するためにはフルサイズのキーボードとマウスが必要です。これからゲーミングPCを購入するゲーマー以外のほぼ全員が、フルサイズのキーボードを持っているはずです。しかしなぜ、あえて片手キーボードを別に購入するのでしょうか。それは以下の3つの大きなメリットがあるからです。

  • コストパフォーマンスが高い
  • スペースを有効活用できる
  • カスタマイズ性に優れる

この3点について少し詳しく解説します。

コストパフォーマンスが高い

片手キーボードは同じ構造のフルサイズキーボードよりも安価のことが特徴です。

キーボードにこだわるゲーマーの多くはメカニカルキーボードを選びます。しかしフルサイズのメカニカルキーボードは価格が高く、手が出にくいという欠点があります。そのため「フルサイズの安価なメンブレン式キーボード」と、「ハーフサイズのメカニカル式キーボード」を同時持ちしたほうが、安く抑えられる場合があるのです。

個人的におすすめなのは「無線タイプのフルサイズキーボード」と、「有線タイプのメカニカル式片手キーボード」を同時持ちすることです。そうすることでゲーム中にフルサイズのキーボードをデスク外に収納しておくことが出来るようになります。

またゲームでは特に「W/A/S/D」や「Shift」キーなどの特定のキーばかりが何回も押されることが多いです。そのため通常のタイピングよりもキーが壊れやすく、キーボードを買い換える機会が多いのも事実です。

壊れたときに買い換えることを考えても、ゲームでは片手キーボードを使うことがコスパの高い買い物と言えるのです。当然、メカニカル式の片手キーボードであればキー単体でも交換が可能です。

 

スペースを有効活用できる

これは詳しく説明するまでもありませんが、ゲーム中にフルサイズキーボードを収納して片手キーボードを使うことで、キーボードのスペースが半分で済みますね。それにより、デスクスペースを広く使うことが出来るのです。

低DPIのマウスを大きく動かしながら正確に照準を合わせることも出来ますし、飲み物やマイク、スマホなど別のものを置くスペースに使うことも出来ます。

カスタマイズ性に優れる

片手キーボードの種類にもよりますが、ゲーム用の片手キーボードの多くはカスタマイズ性に優れています

例えばいくつかのマクロキーを搭載し、複数のコマンドを1つのボタンにまとめることが出来るものがあります。それによりゲームをより効率よくプレイすることが可能になります。

メカニカル式の片手キーボードであれば軸色を自分好みに選ぶことが出来ますし、複数の色を選べるバックライトが付属しているものもあります。また取外し可能なリストレスト(手首置き)が付属しているものが多いのも特徴です。

このようにゲームを効率よくプレイしたり、環境を整えるためのカスタマイズが多いのが多くの片手キーボードのメリットです。

 

片手キーボードのデメリット

片手キーボードにも短所があります。最大のデメリットは「キーボードを多用するゲームで使えない」ことです。

例えば、自由度の高いゲームであるFalloutやCyberpunk 2077のようなゲームでは、初期設定で「I」や「M」、「F9」などキーボードの右側まで使う多くのショートカットキーがあります。これらは片手キーボードのキーに集めてもすべて対応できないほどの量です。またプログラムや文字入力が多いようなゲームでも同様です。このようなゲームで片手キーボードを使うと、ややプレイの効率が落ちる場合があるのです。

もちろん、片手キーボードのキーによく使うショートカットだけを集めれば通常のプレイに問題はありませんが、集めすぎると間違って押してしまう確率も増えてしまいますので注意が必要です。

逆に戦闘メインのように何かに特化したゲーム、例えばApex Legendsなどは片手キーボードで十分対応できます。

 

片手ゲーミングキーボードは誰が購入するべきか?

ここまで片手キーボードについて分かってきたところで、どんなゲーマーがこれを使うべきかを考えてみましょう。

私が考える適したユーザーは以下のような方です。

  • 安くメカニカルキーボードを使いたい人
  • ノートパソコンでゲームをする人
  • スマホでFPSなどの複雑な操作があるゲームをする人
  • デスクを広く使いたい人

以上の4つのうち1つでも当てはまれば、あなたは片手キーボードを使ったほうが良いのかもしれません。

片手キーボードの選び方

現在ではゲーム用の片手キーボードには多くの種類が販売されています。好みや使い方によって選ぶ基準が変わるため、片手キーボードを選ぶ際に「これが必須」というものはありません。しかし、より自分にあったものを選ぶために以下のポイントをしっかりと決めて商品を選ぶようにしましょう。

  • キーボードの種類:メカニカル式かメンブレン式か
  • (メカニカル式の場合)軸色:どのような打鍵感がいいか
  • マクロキー:ゲームでよく使う可能性があるか
  • バックライト:自分好みの色に光るか、消せるかなど

人気の片手キーボード

Razer(レイザー)『Tartarus V2』

フルプログラム可能な32個のボタン

Razer(レイザー)『Tartarus V2』は、手にフィットしやすいエルゴノミックデザインの左手用キーパッドで、長時間プレイをしても手が疲れにくい設計になっています。その上、32個のボタンがあり、それぞれキーの割り当てが可能です。これにより、さまざまなスキルやショートカットを素早く使うことができます。FPSやMMOなどのジャンルをよくプレイする方におすすめのキーパッドです。

項目詳細
本体サイズ/重さ横60mm x 縦203mm x 高さ153mm/348g
キーの数32キー
キー配列
キーの方式メカ・メンブレン機構
キーピッチ
キーストローク
キーロールオーバー

Razer(レイザー)『Tartarus Pro Mercury White』

最先端のカスタマイズ機能を備えたゲーミングキーボード

Razer(レイザー)『Tartarus Pro Mercury White』は、ユーザーのプレイスタイルや好みに合わせて最適な設定が可能な片手用ゲーミングキーボードです。32個のキーはすべてプログラム可能で、ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズできます。

また、このキーボードは『Tartarus V2』の上位モデルであり、『Tartarus V2』ではできなかったアクチュエーションポイント(作動点)の調整が可能になっています。1.5mmから3.6mmの間で1mm単位で調整できるため、ユーザーはより正確なキー入力が可能です。

さらに、2段階のアクチュエーションポイントを設定することで、1つのキーで2つの異なる機能を使用できます。これにより、より効率的なゲームプレイが可能となります。

項目内容
本体サイズ/重さ横151mm x 縦202mm x 高さ64mm/360g
キーの数32キー
キー配列
キーの方式メカ・メンブレン機構
キーピッチ
キーストローク
キーロールオーバー

Redragon『K585 ゲーミングキーボード』

メカニカルとメンブレンの融合による最高の打鍵感

Redragon『K585 ゲーミングキーボード』は、片手用のゲーミングキーボードであり、フルプログラム可能な7個のキーを搭載しています。このキーボードはメカニカルの青軸を使用しており、打鍵の感覚が心地よいのが特徴です。さらに、1680万色のRGBバックライトも搭載されており、ゲームプレイをより盛り上げてくれます。

本体サイズ/重さ横220mm x 縦188mm x 高さ40mm/439g
キーの数47キー
キーの方式メカニカル(青軸)+メンブレン式

GameSir(ゲームサー)『VX AimSwitch Combo』

初心者でゲームを始めるのにぴったり!

GameSirのVX AimSwitch Comboは、片手用のゲーミングキーボードとゲーミングマウスがセットになった便利な商品です。初心者でもすぐにゲームを始めることができ、家庭用ゲーム機とも簡単に接続できます。

このキーボードは無線で接続されるため、コードの取り回しを気にすることなく、好きな場所で操作できます。さらに、アプリを利用すればキーボードの配置などを自分好みに設定することもできます。

本体サイズ/重さ横79mm x 199.8mm x 359.9mm/862 g
キーの数38キー
キー配列英語配列
キーの方式メカニカル(青軸)
キーストローク2.2+0.6mm
キーロールオーバー

Futebao『片手キーボード』

ユーザーエクスペリエンスを重視

Futebao『片手キーボード』は、ユーザーエクスペリエンスを重視した設計がされています。メカニカルタイプで青軸を使用しているため、クリックの感触が心地よく、快適なタイピングが可能です。また、人間工学に基づいたデザインが採用されているため、長時間の使用でも疲れにくいという特徴があります。

項目Futebao『片手キーボード』
本体サイズ/重さ不明
キーの数不明
キー配列不明
キーの方式メカニカル(青軸)
キーピッチ不明
キーストローク不明
キーロールオーバー不明