地層処分ポータル

各地でいただいたご質問にお答えします

Q1 火山国の日本では地層処分はムリではないですか?

 火山活動に伴い、マグマが処分場を直撃するようなことは避ける必要があります。
 わが国の火山の分布には偏りがあります。これは、日本列島の下に潜り込む太平洋側のプレートの運動に密接に関係しています。プレート運動の傾向は、過去数百万年程度変わっておらず、火山の分布に大きな変化は見られません。将来数万年程度についてもプレート運動は継続すると考えられ、火山活動もこれまでと同様な地域で継続するものと考えられます。
 従って、現在知られている火山とその周囲を避けることで、火山の直接的な影響は回避可能と考えています。

作成:原子力発電環境整備機構

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Q2 断層の活動は大丈夫ですか?

 断層活動による大規模な地層のずれは避ける必要があります。断層活動は、過去数十万年にわたり同じ場所で繰り返し発生しています。これは長期にわたり同じ傾向を示すプレート運動の結果と考えられ、将来数万年程度についてもプレート運動の傾向は同様に継続すると考えられることから、大規模な活断層が新たに発生するとは考えにくいです。
 既知の活断層に加えて、物理探査やボーリング調査により、例えば、堆積物に覆われた活断層を新たに見つけることができます。それらを含め、その影響範囲を把握することで、断層活動による大規模なずれは回避可能と考えられます。

活断層:右図の活断層データベースでは、約10万年前以降に繰り返し活動した断層を活断層として扱っています。
(参考)活断層の影響範囲:断層周辺の岩盤の破壊や変形が生じている領域、ならびに将来、断層が伸展したり、分岐する可能性がある領域のこと

作成:原子力発電環境整備機構

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Q3 地震の多い日本では地層処分はムリではないですか?

 わが国では地震の発生自体を避けることは不可能ですが、地震の揺れに対しては対策を講じることで安全を確保することは基本的に可能です。
 地下の岩盤は地表付近に比べて硬く、また、地下では地表面に比べて岩盤が動きにくい状態にあるため、地震時の地下の揺れは地表に比べて小さくなります。東日本大震災の際も、地下の揺れは地表の1/3~1/5程度であったことが記録により確認されています。
 また、廃棄体の埋設後は、オーバーパックと岩盤の隙間が緩衝材でしっかり充填されており、地震時には廃棄体は周囲の岩盤と一体となって揺れるため、地震の揺れによって処分場が破壊される可能性は非常に小さいと考えられます。地表に比べ、地下の被害が非常に少ないことは、阪神淡路地震、新潟県中越地震、東日本大震災などでも見られます。
 これらより、地震の多い日本でも安全な地層処分は可能だと考えています。

作成:原子力発電環境整備機構

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Q4 地震等で地下水の流れが変わることはないのですか?

 地震の前後に温泉がわき出したり、井戸水が枯れるなどの現象は古くから知られています。ただし、そのような変化は、多くの場合一時的で、数日から長くても数年程度で元に戻ることが知られています。
 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の際には、日本列島の広範囲で数十cm~数m程度の地下水位の変化が観測されましたが、ほとんどの地点で1年以内に地震発生前の状態に回復しています。また、1年以上にわたり変化が継続した場合でも、安定な状態を維持しています。このような変化は、過去に発生した他の地震でも観測されています。
 なお、国内のいくつかの地点では、地震後も長期にわたり温泉が湧き出しつづけている地点もあります。このような現象が継続している原因については、その地域の地質構造とも密接に関係しているので、どこでも同じ現象が起こるわけではありません。これらの事例については、その原因について今後も研究することが必要と考えています。

作成:原子力発電環境整備機構

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Q5 地下研究所ではたくさんの水が出ていますが大丈夫ですか?

 本来、地下深部では、岩盤自体が水を通しにくく、また、水を流そうとする力(圧力差)も小さいことから、地下水の流れは1年間に数mm程度と非常に遅いです。
 一方、地下研究所のトンネル表面は大気圧であるのに対し、岩盤内には深度数百メートル分の水圧がかかっていますので、大きな圧力差が生じます。その結果、岩盤中のすき間からトンネル内に地下水が流入しやすくなります。
 地層処分においても、地下施設を建設し、廃棄物を埋めている最中は、地下研究所と同じ状態になります。しかし、最終的にはトンネルは完全に埋め戻され、再び地下水で満たされますので、建設前の状態に戻ります。その状態では、圧力差はほとんどなくなり、地下水の移動は非常にゆっくりとした状態に戻ります。

作成:原子力発電環境整備機構

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