地層処分ポータル

各地でいただいたご質問にお答えします

Q1 高レベル放射性廃棄物を数万年もの間、地下で管理できるのですか?

 高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)を地下深くに閉じ込め・隔離するということが地層処分の基本的な考え方です。
数万年以上の期間、人間の管理によって高レベル放射性廃棄物の安全性を確保することは困難です。そのため、地下深くに埋設することにより、地下が本来持つ閉じ込めと隔離の機能を利用して、放射性物質が人間の生活環境に影響を及ぼさないようにします。

作成:原子力発電環境整備機構

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Q2 地上に保管することでは何か問題があるのですか?

 地上保管の場合、人工構造物によって高レベル放射性廃棄物を安全に人間から隔離し続けるためには、長期間の監視と人工構造物の修復が必要となります。数万年といった期間にわたってこのような管理を保証することは現実的ではなく、また将来の世代に継続的に負担をおわせることになります。
 また、下表に示すように、地上は地下深部に比べ、地震、津波、台風等の自然現象による影響や、戦争、テロ、火事等といった人間の行為による影響を受けるリスクが高いことから、長期にわたる地上保管は望ましくないと国際的にも考えられています1)
 地下に埋設する場合のリスクに対しては、好ましい地質環境特性が長期的に安定な場所を選定し、適切な設計を行った上で、安全評価を行い、長期間の安全が確保されることを確認します。

資源エネルギー庁パンフレット“高レベル放射性廃棄物の地層処分について考えてみませんか”より抜粋

1) OECD/NEA、 原子力発電計画にともなう放射性廃棄物管理の目標・概念・戦略(1977)
     Objectives, Concepts and Strategies for The Management of Radioactive Waste Arising from Nuclear Power Programmes

作成:原子力発電環境整備機構

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Q3 国際的に、地層処分は安全に実施できると考えられているのですか?

 国際的には、OECD/NEA(経済協力開発機構/原子力機関)が1977年の報告書1)において「地層処分が最も進歩した解決方法である」と述べており、IAEA(国際原子力機関)の「放射性廃棄物の処分(2011)」2)では、国際的に合意された地層処分に関する安全要件が定められています。また、2011年に施行されたEU指令は「地層処分が高レベル放射性廃棄物の安全で最も適切な最終処分方法として広く受け入れられている」と述べています。地層処分の安全評価手法についても、すでに利用可能であるということが国際認識となっています。3)
 このように、地層処分は安全に実施できるとの国際社会の共通認識があり、規制当局の許認可を受けた国や許認可を申請中の国もあります。フィンランド政府は2015年11月にオルキルオトの処分場建設を許可4)し、スウェーデンでは処分場の立地・建設許可申請5)が行われています。
 日本においては今後、こうした国際的な認識の下、候補地を選定し、処分場を設置する対象地区の諸条件を勘案して、安全評価を個別に実施していきます。

1) OECD/NEA、 原子力発電計画にともなう放射性廃棄物管理の目標・概念・戦略(1977)
   Objectives, Concepts and Strategies for The Management of Radioactive Waste Arising from Nuclear Power Programmes
2) IAEA、 個別安全要件 SSR-5 「放射性廃棄物の処分 (2011)」   Specific Safety Requirements for Disposal of Radioactive Waste
3) OECD/NEAおよび IAEA(CEC承認)の共同報告書「放射性廃棄物の処分、長期にわたる安全性は評価できるか?(1991)Disposal of Radioactive Waste, Can Long-term Safety be Evaluated?」の中で“人間や環境への長期的な放射線による影響の安全評価手法はすでにある”と述べられています。
4) フィンランドの最終処分場建設認可に係る関連リンク; http://www2.rwmc.or.jp/hlw:fi:prologue
5) スウェーデンの最終処分場建設認可申請に係る関連リンク; http://www2.rwmc.or.jp/hlw:se:prologue

作成:原子力発電環境整備機構

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Q4 ヨーロッパに比べ地層が新しく不安定な日本では地層処分はムリではないですか?

 ヨーロッパでは20億年近く前の古い地層が存在するのに対し、わが国では古くても数億年程度の地層しかないことは事実です。
 しかし、地層処分にあたって地層に求めることは、大きく二つあります。一つは今後数万年間、火山や活断層の影響を受けないことであり、地層の古さと、火山や活断層の存在には直接的な関係はありません。もう一つは、処分しようとする地下深部で、地下水の流れが緩慢で、酸素がほとんどなく、また、坑道が掘削可能な強度をもっているかということで、これまでの研究から、地下深部(たとえば300m以深)であって、地層がしっかりと固まっていれば、必要な条件を満たしていると考えられています。
 したがって、地層処分にとっては、必ずしもヨーロッパにあるような古い地層である必要はなく、地層処分の対象となり得る、火山や活断層がなく、処分に適した特性を持った地層(地域)は、わが国にも広く分布していると考えています。

作成:原子力発電環境整備機構

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